
あらすじ◆
舞台はイギリスの片田舎。靴屋を営むホブソン(仲代)は、豪放磊落で話し上手な反面、頑固者で寂しがりや。妻に先立たれてのやもめ暮らしで、三人の娘を抱えている。仕事を放っては酒場に入りびたりで、長女のマギーが、そんな父親の面倒をみながら、店を取り仕切っている。ある上流階級夫人の一言で、マギーはある決断をすることになる。それは三姉妹が幸せになるための反乱である。そのための荒療治がホブソン家に施される日がついにやって来るのである。
解説◆
英国人であるハロルド・ブリックハウスが1916年に書いた戯曲です。1886年の英国を時代背景に、ビクトリア時代後半の典型的な英国人が次々に登場します。登場人物は当時の商人階級の人達です。彼らの性格がコミカルに描かれているのは、第一次大戦後の社会状況を見た作者が静かな時代への憧れ賞賛の思いでいたからにほかありません。この商人達の持つエネルギーが産業革命の旗頭となり、貴族にとってかわって国を支えるようになったのです。これが後の海外進出の礎となり、大英帝国経済圏へと発展していくのです。