
あらすじ◆
私達はどんな時に感動するのでしょう。それは、何かを自分自身で発見した時だと思います。
この素劇は、22個の黒い箱と数本の白いヒモそして16名の黒い衣裳をまとった男女が、40を超えるシーンの舞台装置、100人以上の登場人物、50曲に渡る挿入歌を歌い演じます。黒い箱や白いヒモにピアノや蒸気機関車や帝国ホテルのレセプション会場を発見した時。黒い衣裳の俳優達の中に艶やかな着物や戦争に傷ついた人々を発見した時。俳優達が口三味線(アカペラ)で演奏し歌う昭和の名曲の中にその時代を懸命に生きた人々の心を感じた時。それらを感じ発見する事の出来る自分自身を発見して、大きな感動が生まれるのです。物語は、日本で最初のレコード歌手で、「東京行進曲」を歌った佐藤千夜子の栄光と凋落の波乱にとんだ人生をつづりながら、昭和という時代に翻弄されながらも力強く生きた人々の心の息吹を全身で感じることの出来る作品です。
解説◆
有名人が一人も出てなく、有名劇団でもない。なのにとっても素晴しい感動を観ている人々に与える作品です。という事は、自らがチケットを買って観劇をするような機会がまずない。鑑賞団体でしか絶対に出会う事のない作品です。
これまで56鑑賞団体120ステージ。他の公演を合わせると200ステージ以上上演してまいりました。2004年にはブラジル・パラグアイ11ヶ所40日間の公演をし、主人公の佐藤千夜子も日本の歌謡曲も知らない人々に、想像力を喚起させる箱とヒモの演出、物語が持っている普遍性が、多大な感動を与えることが出来ました。