例会詳細


第117回公演
2009年3月11日
劇団前進座
 さんしょう太夫

あらすじ◆
 人買いの策略で母と別れ別れに、丹後の国、さんしょう太夫のもとへ売られてしまったあんじゅとづし王。姉弟は奴婢(ぬひ)として過酷な労働を強いられ、つらく悲しい日々を送っていた。
さんしょう太夫と息子の三郎の仕打ちに耐えかねたあんじゅは、ある日、肌の守りの地蔵菩薩の加護と、奴婢仲間の助けを借りて、弟づし王を京へ逃がす。怒った太夫は、あんじゅを火責め水責めにして殺してしまう。一方づし王は、国分寺の聖と地蔵菩薩の助けで追跡をかわし、無事落ちのびる。世に出たづし王は国司として丹後に戻り、姉の死を知る。そして…。


解説◆
 子どもの頃に読み聞きした「あんじゅとづし王」の物語なのですが、前進座の『さんしょう太夫』(1974年初演)は驚きに満ちています。出演俳優全員が漂泊の説経師に扮して登場し、劇中劇で物語が進んでゆきます。説経師による“語り物演劇”なのです。その語り(音楽)はすべて俳優による生演奏です。唄のメロディーも伴奏の打楽器のリズムも伝統芸能に則したものなのですが、決して古臭くなく、新鮮に響いてきます。説経節に驚き、そして聞き知っていた物語が原典だとこんなにも違うのかと…。日本人の旋律と民衆が継承してきた心情。大人のあなたに再び『さんしょう太夫』を届けたく企画提案いたします。


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