
あらすじ◆
太平洋戦争下、山下清は放浪の旅に出た。とある田舎町の駅で清は、盲目の少女と出逢う。そして、その少女の勤め先の軍国食堂でしばらく働くこととなった。
放浪の旅に出る前の清は、八幡学園という養護施設にいて、陶工や木工などを学習していた。清はその中でも絵に興味を示し驚くべき才能を発揮していた。
こうした放浪中にも徴兵検査がまっていたが、見事に落第、絵の世界に没頭していく。
戦後、山下清は「放浪の天才画家」「日本のゴッホ」といわれる有名な画家になった。放浪の旅を愛した清の旅は終った。
いつも純粋に真実を見据えた清の心には、どんな想いが渦巻いていたのか・・・。
解説◆
新しい枠組みからの新しい創造を目指します。現代社会に根ざした演劇の確立を目指す企画です。プロダクション、劇団制作ではない創造の場からの発信です。
この企画は、弟の小雁さんが兄雁之助さんからの遺産として受け継ぐべきだという米倉の進言に、小雁さんが同意して実現しました。この作品は、故芦屋雁之助さんの当り役である「山下清」の物語りです。テレビでのヒット作品としても、有名です。それを芦屋小雁さんが現代喜劇の当り狂言として引き継いでの出演です。
時代を超えて、殺伐とした社会にある現代人へ送るハートフルな舞台です。無欲で功名心なく、純真で優しく人のことを一番に思う清が、放浪先の町で心暖まるエピソードを繰り広げます。