| 888『ネズミの涙』 | オペラシアターこんにゃく座 | ||||
| ‘天竺一座’が描く、笑いと涙、愛と情熱、希望に溢れた歌芝居。 | |||||
![]() | 作 ◆鄭義信 訳 ◆(作曲)萩京子 脚色◆(台本)鄭義信 演出◆鄭義信 出演◆ ・川鍋 節雄 ・梅村 博美 ・佐藤 敏之 他 ピアノ1 | ||||
| 【あらすじ】 舞台は縁の下の戦場。主人公は、おんぼろバスで、あっちこっちの前線を旅して回るテンジクネズミの‘天竺一座’。座員は、父親マンガン、母親スズ、息子チタン、娘リンの家族4人。一座の演目はたった4人で演じる「西遊記」だけ。 野ネズミの軍曹タングステンに見初められ、軍隊へ入り一座を離れるチタン。リンに恋した野ネズミの兵士ニッケルは、一座についてくる。そして、娼婦コバルトも一座に加わる。 英雄に祭あげられたチタンは惨殺され、ニッケルと結婚したリンは、ドブネズミの奇襲を街へ知らせようと、バスの上で太鼓を鳴らし続け、銃殺される。米粒より小さいネズミたちの涙が世界を覆う。 3人となった天竺一座、コバルトも一緒に、ドブネズミ隊の待つ次の興行地へ向けて、旅支度を始める。新たな出発に空から光るものが降ってくる。明日も明後日も、旅は続く、戦争も続く、それでも、おんぼろバスで道をゆく、生き抜いていく、笑って、泣いて、それでも…天竺一座の旅は続く。 | |||||
【解説】 ‘天竺一座’の一家のたくましく生きていくその姿は、イラン・イラク戦争、ボスニア内乱、等々、世界のそこここで今もはかり知れない犠牲を払い続けている人々の姿に重なってくる。家族は戦争によって息子を、そしてついには娘をも失ってしまう。それでも、生き残ったものは生きていかなくてはならない。失った、悲しみを飲み込み、現実を見つめ、前へ進む。最後は、血の繋がりのない4人が家族のようによりそって共に旅立つ。 ラストの迫力ある合唱は、「まだまだ続くよ戦争! まだまだ続くよ旅! 今日も明日もあさっても! だから 笑って泣いて 泣いて笑って おかまいなしに がたがた道をぶっ飛ばしていくよ。- 走れ 走れ 合い言葉は 天竺で合おう!」 とうたう。あるかないかわからない、ネズミの足じゃ絶対たどりつけない‘天竺’、約束の地、幸いの地‘天竺’をめざして、ネズミ達はまた出発してゆくのです。 サムルノリの音楽が感情をゆさぶる、笑いと涙、愛と情熱に溢れた舞台。是非、今!この時に、みなさまで観ていただきたい舞台です。 | |||||