| 888『蟹工船』 | 劇団俳優座 | ||||
| 「おい、地獄さ行ぐんだで!」 次々と蟹工船・博光丸に乗り込んでいった男たちは全ての権利を剥奪されて、国策の名目のもと会社の利潤の為に酷使される。 やがて、男たちの怒りが・・・。 | |||||
![]() | 作 ◆小林 多喜二 訳 ◆ 脚色◆安川 修一 演出◆安川 修一 出演◆中 寛三 星野 元信 河野 正明 矢野和朗 川井康弘 田中茂弘 西川竜太郎 松島正芳 関口晴雄 谷部央年 蔵本康文 脇田康弘 来路史圃 ほか | ||||
| 【あらすじ】 ソビエト領カムサッカの領海に侵入して蟹を取り、これを加工して缶詰にするために仕立てられた蟹工船博光丸は他の蟹工船と共に函館を出港した。 博光丸には季節労働として雇い入れられた百姓・坑夫・漁師・土方・学生たちが糞壺のような船室に入れられていた。彼らは全ての人間的権利を剥奪されて、会社の利潤と帝国の「国策」のために酷使された。 監督の浅川は友船のSOSを無視し、他の船が張った網を引き上げてその収穫を横取りするなどの卑劣漢で、船で働く労働者にも自分の成績を上げるために過酷な残業を強いた。浅川の非人間的扱いに耐えかねた何人かは自然発生的にサボに入るがやがて彼らの怒りと憤りはストライキに発展する。成功するかに見えたストライキは蟹工船を護衛していた駆逐艦から乗り込んできた水兵によってストライキの首謀者10名が連行されてしまう。 蟹工船に残された者たちは・・・。 | |||||
【解説】 小林多喜二が1929年に雑誌「戦旗」に発表した「蟹工船」で描かれた資本家に虐げられる労働者の姿は、時が平成にかわってもその関係は全く変わっていないといえます。特に就職氷河期世代の多くは派遣社員等の非正規雇用の不安定労働者で、ワーキングプアも少なくありません。今の世の中は決して「蟹工船」の世界と無縁ではないのです。 過酷な労働条件を強いられる学生、百姓、漁師達労働者を中堅・若手の俳優達が演じ、しだいに苛立ちや疲労が募り、サボタージュからストへと突き進む労働者の姿をダイナミックに演じます。また、自由を奪われ酷使される労働者が閉じこめられた、小林多喜二が糞壺のようなと表現した蟹工船の船室を、工事現場で使うイントレを組んでその閉ざされた空間を表現します。 迫力ある舞台にご期待下さい。 | |||||