888『早春賦』 岡部企画
作 ◆岡部 耕大
訳 ◆
脚色◆
演出◆岡部 耕大
出演◆田上 晃吉
   田口 愛
   
   他
【あらすじ】
 荒木幸雄は昭和3(1923)年3月10日、桐生市宮前町2丁目で菓子屋「高梅堂」を営む荒木丑次、ツマ夫婦の二男として生まれました。男の子ばかりの五人兄弟。「子供の頃の幸雄は、勉強にあまり身が入らず、野球の方が好きな子でした。頭の回転は速く、はしっこかった」。幸雄が桐生市西小学校を卒業した翌年、太平洋戦争が始まる。幸雄は在学中の桐生商業青年学校を中途退学して予科練の試験を受けます。昭和20年4月1日、沖縄本島に米軍上陸。幸雄は突然桐生に帰省。家族との朝御飯。「大命が下りました」。桐生の写真館で写した家族写真。幸雄の一途な眼差しは寂しげで心なしか悲しみを秘めている。

【解説】
 特攻基地といえば知覧があまりにも有名です。その知覧基地に近く、西北20キロにありながら陸軍航空関係者にもあまり知られていない「秘匿基地」万世飛行場があります。万世飛行場は知られざる「まぼろしの特攻基地」だったのです。万世から飛び立った特攻隊員が特攻出撃前に子犬を抱いて微笑む写真が残っています。「なぜ微笑むことができたのか」。知られざる特攻基地万世と子犬を抱いた最年少の少年飛行兵、荒木幸雄伍長(17歳)の生涯を描くことで特攻の真実、特攻の残酷さと恐ろしさを訴えるものです。

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