| 888『烏賊ホテル』 | ㈲プリエール | ||||
| いくつになっても、男性にとっては特別な女性である母親。貴方の知っている母親は、本当に貴方の抱いているイメージ通りの母親ですか? | |||||
![]() | 作 ◆岡本 螢 訳 ◆ 脚色◆ 演出◆西山 水木 出演◆ ・大谷 亮介(壱組印) ・井之上 隆志(ケイファクトリー) ・小林 正寛(青年座) 土屋 裕一(予・パニッシュ) | ||||
| 【あらすじ】 「…バスをおりて海のにおいがしたら、イカホテルはどこですかと聞いてください。おかあさんとこに来てください小泉とわ…」 別々の土地で別々の人生を歩んできた男のもとに、ある日同じ内容の水色の手紙が届く。海辺の古い家に集り、お互いが兄弟らしいと判明し戸惑っていると、末っ子だと名乗る青年が現れる。彼だけがずっと母と暮らし、全てを知っていた。入院中の母に代わり語られる母の数奇な人生は、あまりにも信じ難いような話の連続であった。波乱万丈な生き方をした母と、そのせいで全く別々の生き方した異父兄弟たち。 母親を求める気持ち、恨む気持ち、同情する気持ち、理解できない気持ち…。 母危篤の連絡が入り、会いに行くべきかどうか最後まで悩み葛藤する彼らを、烏賊の鳴き声が包む。 | |||||
【解説】 アニメ映画「おもひでぽろぽろ」の原作者としても知られる、女性脚本家・岡本螢の作品。2002年に新宿で上演され高い評価を得ている。 演出家は、西山水木。女優としての長いキャリアと多くの経験を踏まえつつ、演出・振り付け・歌唱等、様々な方向にも活躍の場を広げている。男性ばかりの役者陣をどう生かしてくれるかという期待に見事に応えた。 「親」でしかない存在の「母」が生きてきた、「女性」として「人間」としての道のりを、「子供」がどうやって受け入れていったらいいのかを描いている。世代を超えた層から共感を得ることができるであろう作品である。 | |||||