| 888『月の真昼間(まぴろーま)』 | 劇団文化座 | ||||
| まばゆい自然に包まれながら孤島の悲哀を抱える人々の人間臭いドラマ。自然との共生、人と人の絆の大切さ等、舞台に漂う沖縄の空気とともに感じ楽しんでもらえる作品です。 | |||||
![]() | 作 ◆森口 豁 訳 ◆ 脚色◆杉浦 久幸 演出◆原田 一樹 出演◆ ・佐々木 愛 ・青木 和宣 ・津田 二朗 有賀ひろみ 伊藤 勉 阿部 勉 ほか | ||||
| 【あらすじ】 沖縄の日本復帰から10年が経った1982年、人口41人、そして小学生がたった一人になった鳩間島は存亡の危機に立たされていた。その生徒も三学期の終了とともに西表島に転校することに。そうなれば、診療所も郵便局も交番もなくなり今となっては島の唯一の公共機関である小学校は廃校となり、島の過疎に拍車をかける。ひいては廃村といった事態に陥るかも知れない。そこで島の大人たちは、親戚の子を島外から借りてきて小学校を存続させようとした。子どもさえいれば……。村の未来はその子どもにかかっていた。 高齢化の進む島の住民たち、島に産業を根ざそうと努力する若者たち、それぞれの思いが交錯するなか、小学校存続に向けた<子乞い>作戦が展開していく……。 | |||||
【解説】 豊かな自然に恵まれた沖縄の孤島・鳩間島。しかし離島の哀しさも湛えています。台風や干ばつといった自然の脅威や、日本の高度経済成長による島の人口の流出、そして沖縄の日本復帰も島に恩恵を与えることはなく……。 森口豁氏のノンフィクション『子乞い』は、そんな鳩間の過疎の実態に迫っています。しかし同時に廃村の危機を逃れようと奮闘する島の人々の姿は人間的な魅力に満ちています。 独自の文化に育まれながら、たえず政治に翻弄されてきた沖縄の島々。しかしそこに生きる人々の中には人間本来の姿が息づいており、自然との共生、人と人の絆の大切さを私たちに思い起させてくれます。 まばゆい自然に包まれながら孤島の悲哀を抱える人々の人間臭いドラマです。 | |||||