888『6週間のダンスレッスン』 潟Vーエイティプロデュース
 2006年初演(当社製作)の本作品は、草笛光子と今村ねずみの息のあった美しいダンスとウィットに富んだ会話が魅力の舞台で、今年早くも再演が決まっています。
作 ◆リチャード・アルフィエリ
訳 ◆常田 景子
脚色◆
演出◆西川 信廣
出演◆草笛 光子
   今村 ねずみ(予)
   
   
【あらすじ】
 45歳のダンスインストラクター、マイケルと68歳の未亡人リリー。二人はリリーの自宅で6週間に亘ってソシアルダンスのレッスンを行う契約を交わしている。レッスン当初は喧嘩ばかりで互いに認め合えない二人。1週目スイング、2週目タンゴ・・・昔訪れた街の話。自分がゲイで、差別を受けて続けてきたこと。亡くなってからようやく許せるようになった夫とのこと。孤独の中で生きてきた二人は次第にお互いの心を開くようになる。3週目ワルツ、4週目フォックストロット、5週目チャチャチャ・・・母の看護の為にダンサーを辞め、この地に移り住んできたことを話すマイケル。老いることへの恐怖を打ち明けるリリー。そして彼女の友人の突然の死。様々な話や出来事を通して、二人は慰め合い、認め合う。6週目コンテンポラリーダンス――レッスン契約の終了を悲しく思う二人。その時突然の動悸に襲われたリリーは、自分がリンパ腫におかされていることを告げる…
 6週間という時間を経て、二人はそれぞれの人生を謳歌するために生き始める。「では、夕暮れの中で僕と一緒にダンスでも踊りませんか?」

【解説】
 2001年カルフォルニアでオープンした二人芝居。ダンスインストラクターの青年マイケルは45歳。68歳になる未亡人リリー・ハリソンの自宅であるメキシコ湾を望むコンドミニアムへ「出張ダンスレッスン」にやってくる設定。物語の始めは、マイケルが妻帯者を装い、リリーも配偶者が健在でダンスレッスン中はいつもたまたま散歩に出ていると説明する。現実はそれぞれに孤独と差別を経験して生きていて、ダンスのレッスンを通じてお互いを理解し合い、「仮想家族」のように慈しみ支え合う関係に。お互いに甘えることはなく、相手を思い遣る気持ちが、手を差し伸べ合いながらそれぞれの人生を謳歌するために生き始めるラストシーンへと繋がっていきます。楽しい会話の中にも、現代に生きる私たちにもっとも大切なものは何かを伝えてくれる珠玉の作品です。

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