| 888『賭けること』 | トム・プロジェクト | ||||
| 吉と出るか、凶と出るか、上手くいくか、この三人。ユーモア溢れる絶妙な会話と、出口のないストーリーが展開していく。 | |||||
![]() | 作 ◆中西 良太 訳 ◆ 脚色◆ 演出◆中嶋 しゅう 出演◆ ・河西 健司(エムアール) ・阿知波 悟美(エンバシィ) ・中西 良太(エムアール) | ||||
| 【あらすじ】 「貯金を200万下ろして帰ってきて!」不可解な電話を受けた宮本(河西健司)が200万を持って帰ってくると、強盗の田辺(中西良太)が妻(阿知波悟美)に銃を突きつけていた。状況が飲み込めない宮本。ところが、妻はパニクっている宮本を残し、ひとり逃げ出してしまう。 逃げた妻の通報で警察に包囲される宮本と田辺。宮本はふと気が付いた。田辺は強盗とはいえ凶悪な感じはしない、イイ奴かも知れない。これを企んだのは女房じゃないか・・・。 宮本は田辺を逃がす為に二人が入れ替わるアイディアを提案する。犯人を装った宮本が、人質交換の条件として若い婦人警官をよこすよう要求する。しかし、入ってきた婦人警官(阿知波悟美・二役)を見てびっくり! 先程逃げて行った宮本の妻に似ているではないか。しかも若いと言ったはずなのに全然若くない・・・・・。 吉と出るか、凶と出るか、上手くいくか、この三人。ユーモア溢れる絶妙な会話と、出口のないストーリーが展開していく。 | |||||
【解説】 バブル時代から日本全体が訳の解らぬ世界へ進みはじめ、オーム事件を基点として、坂を転げ落ちる様に虚無の世界へ突入したような感じを受ける。そんな中、理解しようと努力し、答えを出そうと努力している人たちの姿が滑稽にさえ見えてくる。ならば逆手を取って、ナンセンスな物語から真実が見えてくる事がありやしないか。この作品は、そんなナンセンスな物語でありながら、スリリングな展開に妙に納得してしまう。そんな馬鹿なと思いつつ、なるほどと思ってしまう自分。それが、この芝居の面白さと醍醐味なのです。 | |||||