888『ピアノのはなし』 京楽座
 「先生お願いがあります。死ぬ前におもいっきりピアノを弾かせてください」月光の曲があなたの心にふりそそぎます。非戦の誓いを今新たに・・・
作 ◆上野 歌子(原話)
訳 ◆毛利 恒之(原作)
脚色◆中西 和久
演出◆栗谷川 洋
出演◆中西 和久
   佐々木 洋子(ピアニスト)
   
   
【あらすじ】
 1945年5月、佐賀県鳥栖の小学校に二人の特攻隊の青年が訪れました。明日、沖縄の海に飛び立つ前にどうしてもピアノが弾きたいというのです。「僕たちは明日、沖縄の海に向かって飛び立ちます。先生、死ぬ前に一度だけ、おもいっきりピアノを弾かせてください・・・」青年は朝からずっとピアノのある学校を探し回っていたのです。さっそく校長の許可を得ると、音楽担当のおなご先生は「月光の曲」の楽譜をそっと手渡しました・・・。

【解説】
 このお芝居の元になったのは一本のテープです。15年前に深夜放送され、大反響を呼んだ「ピアノは知っている あの遠い夏の日」です。戦争体験を子ども達に語っている上野歌子先生の話に深い感銘を受けた中西和久が、今伝えることの大切さを感じ、ひとり芝居にしました。このお芝居は、老ピアノの語りというユニークな演出です。戦争の悲劇、命の尊さを伝えようとする一人の教師の言葉の温かさが原点になっています。中西和久のひとり芝居とピアニストによる全編生演奏・効果音もこの舞台の大きな魅力です。

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